暮らしで試すAI活用アイデア|第2回
今日試すのは、Geminiに「Googleカレンダーに入れて」と頼む使い方。予定を伝える入口が、キーボードだけでなく写真や声にも広がります。
学校のプリントを見ながら、日付を一つずつカレンダーに入力する。新しい予定が決まったら、日時を入れて、持ち物もメモする。難しい作業ではありませんが、重なると少し面倒です。
私がGeminiとGoogleカレンダーを組み合わせて便利だと感じたのは、学校のプリントから必要な行事を登録することと、音声で予定と持ち物を残すことでした。
この記事では、その2つの使い方を、短い頼み方から紹介します。まずは予定を1件。うまく伝わったら、写真からの登録にも広げてみましょう。
公式情報の確認日:2026年11月6日。本文の依頼文・予定表は説明用サンプルです。筆者の利用体験と、この記事のために実機で検証した結果は区別しています。ここに掲載したサンプルをGeminiで登録する再現テストは行っていません。
GeminiとGoogleカレンダーで何ができる?
Geminiは、Googleの生成AIです。Googleカレンダーと連携すると、会話で予定の作成・検索・変更などを頼めます。「次の予定はいつ?」と聞くだけでなく、予定を入れる作業も任せられるのがポイントです。Googleの公式案内でも、サービスをまたいだ日本語の依頼例が紹介されています。Google公式ブログ:Googleアプリとの連携
たとえば、次のような頼み方です。
2027年5月15日の午前10時から10時30分まで、歯医者の予定をGoogleカレンダーに入れて。
ここで示した日時は架空の例です。自分の予定に置き換えて使ってください。「Googleカレンダー」と指定すると、どこに登録してほしいのかも伝えられます。
登録先が複数ある場合は、カレンダー名も伝えるのがおすすめです。指定しないとデフォルトのカレンダーに作成されます。Googleの現行ヘルプでは、予備・共有カレンダーの予定管理も案内されています。Google公式ヘルプ:カレンダーの作成・管理
最初の準備:同じアカウントで連携する
この記事は、個人のGoogleアカウントで使う場合を中心に説明します。最初に、Geminiと、予定を保存したいGoogleカレンダーのアカウントが同じか確認しましょう。
- Geminiアプリを開き、使いたいGoogleアカウントでログインする。
- 「Googleカレンダーの今日の予定を教えて」などと頼む。
- 接続の案内が表示されたら、画面の説明とアクセス内容を確認して進める。
- 連携の設定でGoogle Workspaceの接続状態を確認する。
公式ヘルプでは、Google Workspaceとの接続に「アクティビティの保存」をオンにする必要があるとされています。連携できないときは、Gmail側の「他のGoogleサービスのスマート機能」も確認項目です。設定の意味を確認したうえで、自分の利用方針に合わせて選んでください。Google公式ヘルプ:Google Workspaceを接続する
連携するアプリや設定画面の表示は更新されるため、名称が違うときは「アプリ連携」「接続済みのアプリ」など、接続先を確認する項目を探します。利用可能な連携先はアプリ内でも確認できます。Google公式ヘルプ:アプリ連携の設定
AndroidでもiPhoneでも使える?
どちらにも、Geminiアプリから音声や画像で依頼する方法が案内されています。Androidの「OK Google」や電源ボタンからの起動と、iPhoneでGeminiアプリを開く操作は同じではありません。まずは、どちらもGeminiアプリを開くところから始めるとわかりやすくなります。
Androidではマイクから話して送信する手順、iPhoneでは入力用マイクとLiveを別々に選ぶ手順が案内されています。Androidの公式操作案内/iPhone・iPadの公式操作案内
無料で試せる?
Googleは、有料のGoogle AIプランに加入しない場合の利用枠も案内しています。ただし、上限や機能の提供状況は変わります。今回確認したカレンダー連携のヘルプには有料契約が必須との記載はありませんでしたが、すべてのアカウントで同じ動作になるとは限りません。まず現在のアカウントで連携先が表示されるか確認してください。Google公式ヘルプ:利用上限とプラン
仕事用・学校用アカウントは、組織の設定や管理者による有効化も関わります。個人アカウントの説明を、そのまま当てはめないようにしましょう。
使い方①:写真のプリントから、必要な行事だけ登録する
私が使っている方法の一つが、学校の年間行事などのプリントを撮影してGeminiに渡し、対象学年に関係する予定を登録してもらう使い方です。全学年の予定をそのまま入れるのではなく、必要なものを選べる点が便利でした。

まずは、いつもの言い方で頼む
プリントの写真を添えて、たとえばこう伝えます。声で入力しても、文字で入力してもかまいません。
このプリントの予定をGoogleカレンダーに入れて。4年生に関係する行事だけでお願いします。
これが、伝えたいことの基本形です。ただ、初めて使うときや年間予定のように件数が多いときは、登録する前に、読み取った内容を一覧にしてもらうと確認しやすくなります。
写真を渡し、登録する内容を確かめる
- 文字が読める明るさでプリントを撮影する。裏面や別紙の注意書きも確認する。
- 写真に含まれる不要な個人情報を隠し、Geminiの画像追加から添付する。
- 対象学年を伝えて一覧を作ってもらい、原本と見比べる。
- 確認した予定について、登録先のカレンダーを指定して追加を頼む。
- Googleカレンダーを開き、登録された内容を確認する。
写真やファイルを渡して内容を分析する機能は公式に案内されています。Android・iPhoneとも、写真ライブラリやカメラから追加する方法を確認できます。ただし、写真を読み取れることと、学校行事を正しく選んで一括登録できることは同じではありません。Androidの画像追加/iPhone・iPadの画像追加
学校アプリからダウンロードしたPDFなら、印刷して撮り直さず、そのPDFをGeminiに添付しても使えます。ファイルを追加し、「このPDFから4年生に関係する行事を一覧にして」と頼めば、写真の場合と同じように内容を確認してから登録を依頼できます。Google公式ブログにも予定表PDFの活用例があります。
架空の予定表で、選ぶ内容を考えてみる
次は、説明用に作った2027年度の架空の行事予定表です。実在校のプリントでも、Geminiの読み取り結果でもありません。
| 日付 | 行事 | 対象 |
|---|---|---|
| 2027年5月14日 | 授業参観 13:30〜14:15 | 全学年 |
| 2027年5月21日 | 校外学習 9:00〜14:00 | 4年生 |
| 2027年6月4日 | 宿泊学習 1日目 | 5年生 |
| 2027年6月10日 | 歯科健診 9:00〜10:00 | 4年生 |
| 2027年6月18日 | 保護者会 15:00〜16:00 | 学年の記載なし |
4年生向けに選ぶなら、全学年の授業参観と4年生の校外学習・歯科健診が候補になります。5年生の宿泊学習は外し、対象不明の保護者会は確認する。このような判断の条件まで伝えます。
この予定表から、4年生に関係する行事を一覧にして。 全学年の行事も含めて。まだカレンダーには登録しないで。 対象が書かれていない行事は「要確認」に分けて。 年や時間が読めない場合は、推測で補わないで。
一覧を確認したら、「確認した3件を、カレンダー『家庭の予定』に追加して」のように頼みます。例のカレンダー名は自分のものに置き換えてください。「登録しないで」は確認段階の指示、「追加して」は実際の登録を依頼する指示です。
年間行事表は「2027年度」の途中で年が変わります。1〜3月が2028年になるか、資料の表記と照合しましょう。開始・終了時刻がない行事は、時間を勝手に決めず、終日で記録するかを自分で選びます。
使い方②:音声で予定と持ち物を一緒に残す
もう一つ、私が便利だと感じているのが、話しながら予定を入れ、必要な持ち物も説明欄に残す方法です。日時だけを登録して、持ち物は別の場所で探す、という手間を減らせます。

Geminiアプリの入力欄にあるマイクで話し、認識された内容を確認して送ります。たとえば、予定の登録後に一言追加するだけでも使えます。
2027年5月15日の午前10時から10時30分まで、歯医者の予定をGoogleカレンダーに入れて。
その予定の説明欄に、診察券と、予約時に案内された持ち物を確認することも書いておいて。
「その予定」がどれか曖昧になったときは、予定名と日時を言い直します。診察に必要なものは、実際に予約先から案内された内容に置き換えてください。
最初から「日時・予定名・持ち物」を続けて伝えてもかまいません。Googleのカレンダー連携ヘルプにも、予定の説明に詳細を加える依頼例が掲載されています。Google公式ヘルプ:説明付きの予定を作成する
通常の音声入力とGemini Liveは別の入口
この記事の基本は、入力欄のマイクから依頼を送る方法です。Gemini Liveは、声でやりとりを続ける別の会話モード。LiveでもGoogleカレンダーとの連携は案内されていますが、使える連携先や提供状況は端末・アカウントなどによって異なります。最初の1件は通常の音声入力からで十分です。AndroidのGemini Live/iPhone・iPadのGemini Live
手入力と比べて、何が楽になる?
| 場面 | 手入力する場合 | Geminiに頼む場合 |
|---|---|---|
| プリントの複数行事 | 必要な行事を選び、日時や件名を入力する | 写真から候補を整理してもらい、原本と確認して登録を頼む |
| 新しく決まった予定 | 予定の項目を開いて入力する | 日時と予定名を話して伝える |
| 持ち物のメモ | 説明欄に文字を入力する | 「持ち物も説明に」と続けて伝える |
便利なのは、情報を見ながら項目へ転記する作業を、言葉で頼めることです。いつでも手入力より速いとまではいえません。読み取りづらい紙や曖昧な予定では、確認や修正に時間がかかることもあります。
操作回数や短縮時間は測っていません。まずは自分がよく登録する予定で、どちらが使いやすいか試してみてください。
うまく登録できないときと、登録後の確認ポイント
「登録しました」の返事だけで終わらせない
Googleカレンダーで予定を開き、次の点を見比べます。
- 保存先:自分用・家族用など、入れたいカレンダーか。
- 年月日と時刻:年、午前・午後、開始・終了、日本時間の指定に間違いがないか。
- 対象:必要な学年の行事が入り、不要なものや重複がないか。
- 説明:持ち物・場所・注意事項が残っているか。
- 通知:必要なタイミングで通知する設定になっているか。
説明欄に持ち物を書いたことと、持ち物の通知を設定したことは別です。通知が必要なら、カレンダー側の設定も確認しましょう。
接続できない・違うカレンダーに入った
最初にアカウントと連携設定を確認します。使いたいカレンダーが表示されるか、書き込む権限があるかも確認してください。接続できないまま同じ依頼を繰り返すより、設定を見直すほうが原因を整理しやすくなります。
紙の写真は、必要な部分だけ渡す
プリントには児童名、学校名、連絡先などが含まれることがあります。読み取りに不要な部分は隠し、学校や職場の取り扱いルールも確認します。この記事の表は架空の例なので、実物を公開する必要はありません。
そのまま言える、短い依頼文
以下は未実行の入力例です。日時・予定名・カレンダー名を自分の情報に置き換え、登録する意図があるときに送ってください。
学校の行事を整理する
このプリントから、4年生に関係する行事を一覧にして。全学年の行事も含めて。登録はまだしないで。
通院や習い事の予定を入れる
[年月日]の[開始時刻]から[終了時刻]まで、[予定名]をGoogleカレンダーの[カレンダー名]に入れて。
仕事の会議を自分の予定として残す
[年月日]の[開始時刻]から[終了時刻]まで、打ち合わせを自分のカレンダーに入れて。説明に[議題]を残して。参加者への招待はしないで。
持ち物をあとから加える
[年月日・予定名]の説明欄に、持ち物として[持ち物]を追加して。日時は変えないで。
予定を確認する
明日のGoogleカレンダーの予定と、それぞれの説明欄にある持ち物を教えて。
まずは、予定を1件。登録したら何を確認する?

今日の使い方は、写真や声でGeminiに頼み、Googleカレンダーへ予定を残すこと。私が便利だと感じたのは、プリントの行事を選んで登録する使い方と、持ち物まで音声で残す使い方でした。
登録したあと、どこを確認するのでしたか?一つ思い出してから、答えを開いてみてください。
確認ポイントを見る
保存先のカレンダー、年月日と時刻、対象の行事、持ち物などの説明、必要な通知です。元のプリントや予約内容と見比べましょう。
最初から年間予定をまとめて頼まなくても大丈夫です。次に予定が決まったとき、「Googleカレンダーに入れて。持ち物も説明に残して」と話してみてください。使い慣れた予定を1件登録するところから始められます。


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